むくみって何?原因を知って、すっきり解消!
2023/08/08
年間を通して、夕方になるとパンプスがきつくなったり、靴下の跡がついたり、お酒を飲んだ次の日に顔が丸く見えたりするというように、足や顔のむくみにお悩みの方は多いでしょう。一体どうしてむくんでしまうのでしょうか?むくむ原因を知り、むくみ対策をしていきましょう!
目次
1.むくみとは?
むくみは細胞の余分な水です。
人の体は、約60%が水分です。その体内の水分の3分の2は、「細胞内液」という細胞の中に含まれる水分で、残りは「細胞外液」といい、血液に含まれる水分や、細胞と細胞の間を満たしている水分です。これらの水分は、細胞に栄養を送ったり、老廃物を除去する役割を担っています。細胞や血管の中を行き来して体内の水分のバランスを保っているのも特徴のひとつです。このバランスが崩れて、細胞と細胞の間に水がたまり、異常に増加したのが「むくみ」です。ちなみにむくみとは、いわゆる俗称で、医学用語ではこれを「浮腫(ふしゅ)」といいます。
多くの「むくみ」は、病的なものではありません。
【むくみができるメカニズム】
「むくみ」は血流の低下によって引き起こされます。
私たちの体に必要な酸素や栄養は、血液によって体の隅々にまで届けられます。そして届け終わった後は、細胞から作られた二酸化炭素や老廃物を受け取って、心臓に戻ってきます。
この時、筋肉が動くことで血流を促し心臓に血液が戻されますが、動かないと血流が悪くなってむくみになります。
デスクワークの多い人が、夕方になると脚がパンパンになるのは、下肢の筋肉を動かさなかったために、足の血流が低下してしまうからです。
足は心臓からもっとも遠くにあるため、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たして、血液とともに水分を心臓に送ったり、全身に巡らせています。ふくらはぎは第二の心臓といわれます。ふくらはぎの筋肉を使わずに『ずっと動かずにいる』と、重力の影響で水分が下半身にたまってしまい、足がむくむのです。
2.むくみの原因の勘違い
むくみに悩む人が多いからか、まことしやかな俗説もたくさんあります。以下のような俗説を信じて、間違った対処をしていないでしょうか?
①「むくみ解消のために水分を控える」は勘違い
たしかに、「むくみ=余分な水分」ですが、だからと言って水分を控えればむくみを解消できるかというと、そうではありません。また、水分を摂り過ぎたからといって、それが原因でむくむわけではありません。
人の体には、適切な水分の割合があり、それを維持する仕組みが備わっています。ですから、水分が足りなければ喉の渇きとしてシグナルが発せられたり、水分を摂り過ぎれば尿として排泄されます。
むくみの主な原因は、水分量ではなく血液循環の不良なので、それを取り除かなければ、むくみは改善しません。
②「アルコールのせいでむくむ」は勘違い
お酒を大量に飲んだ次の日に、鏡に映った顔が真ん丸に。もうお酒は控えようと決意した人には、驚きの事実かもしれませんが、実はアルコールのせいでむくむということはありません。アルコールには利尿作用があるので、むしろ体内の水分は減るはずなのです。
では、なぜお酒を飲んだ翌朝の顔がパンパンになるのかというと、お酒と一緒に塩分たっぷりの食事を摂っていることがひとつ。さらに、お酒を飲んですぐに寝ると抗利尿ホルモンが出て、本来排出されるべきお酒の水分が体の中に溜め込まれることが考えられます。
飲酒は適量に留めることが好ましいですが、お酒を我慢してもむくみ解消の効果はありません。
③「ダイエットでむくみは解消する」は勘違い
体内の余分な水分は皮下脂肪の隙間に溜まるので、太っている人ほどむくみやすいというのは事実です。しかし、ダイエットをすればむくみが解消するかというと、一概にそうとは言えません。食事制限による無理なダイエットで栄養バランスが乱れると、体内の水分調節に必要な栄養素の摂取も減ってしまい、かえってむくむこともあるのです。特に女性では、貧血や栄養失調が原因でむくんでいる場合もあるので、注意が必要です。
3.むくみの原因は何? どうして起こるの?
①長時間の同じ姿勢
長時間同じ姿勢でいると、むくみが起こることがあります。
デスクワークで座りっ放しの場合や、長時間立ち仕事をしている場合などが該当します。
これは血液の循環が悪くなることで、血管から水分が多く流出してしまうためです。
流れ出した水分は重力の影響によって下肢にたまるため、脚がむくんでしまいます。
しかし歩いている場合は足の筋肉がポンプの役割を果たし血液を循環させるため、あまりむくみません。
②運動不足
運動不足によってむくみが起こることもあります。
運動不足になると筋力が低下し、血行が悪化しやすくなります。
血行が悪くなると滞った血液から水分が流れ出すため、体がむくみやすくなります。
③過剰な水分・塩分
むくみが起こる原因の一つに水分や塩分の過剰摂取があります。
水分を摂り過ぎると体内の水分量が増加し、増えた分が血管の外に染み出してむくみが起こってしまうのです。
また塩分を摂り過ぎることでも体はむくんでしまいます。
人間の体には体内の塩分濃度を一定に保とうとするはたらきがあるため、塩分を摂り過ぎるとそれを薄めるために体は水分をため込みます。
このはたらきによって体内の水分量が増加し、むくみにつながるのです。
④体の冷え
体の冷えによってむくみが起こることもあります。
体が冷えると血行が悪くなって血管から水分が染み出し、むくみが起こりやすくなるのです。
また体が冷えると筋肉が硬くなり、血液の循環を助けるはたらきが弱くなります。
そのため体が冷えてしまうとむくみやすくなってしまうのですね。
⑤アルコール
アルコールの摂取によってむくみが生じてしまうこともあります。
飲み過ぎた翌朝、顔がぱんぱんにむくんでいたという経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アルコールを摂取し過ぎると、血液中のアルコール濃度が高くなり、血管が拡張してしまいます。
それによって静脈やリンパ管などでの水分の処理が間に合わなくなり、血管から染み出す水分の量が増えてむくみが起こってしまうといわれています。
⑥女性ホルモンの変動
女性の場合、生理周期に伴う女性ホルモンの変動によって、むくみが起こることがあります。
排卵期の後、プロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる女性ホルモンの分泌量が増加します。
妊娠の成立と継続に必要な女性ホルモンで、子宮内膜を安定させ、乳腺を発達させます。また体温を上昇させ、体内に水分を蓄えるはたらきもあります。
プロゲステロンの体内に水分を蓄える作用によって、生理前の時期はむくみやすくなってしまうのです。
⑦妊娠・出産
妊娠や出産を原因としてむくみが起こることもあります。
妊娠でおなかが大きくなると、下半身の血液を集める「下大静脈」などの脚の静脈を圧迫するため、血行が悪くなって足がむくみやすくなります。
しかし全身のあちこちがむくむ場合は「周産期心筋症」による心不全を発症している可能性があります。
周産期心筋症とは
妊娠前には心筋症(心筋の異常)を認められなかった女性の心機能が妊娠中や出産後に低下し、全身に十分な血液を送り出せない「心不全」と呼ばれる状態に陥る疾患です。高齢妊娠や多胎妊娠、高血圧、切迫早産を治療している場合などに起こりやすいとされています。
周産期心筋症は命に関わる場合もあるため、全身のむくみが続く場合は医療機関を受診しましょう。
また出産すると羊水が一気になくなり、母乳をつくるために水分が必要なことから母体は水分不足の状態になります。
その際に体が水分を蓄えようとするため、むくみが起こってしまうこともあります。
⑧薬の副作用
病気の治療のために服用している薬の副作用でむくみが起こることがあります。
むくみの原因となる薬としては、ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、血管を広げ血圧を下げるカルシウム拮抗(きっこう)薬、血圧を上昇させるホルモンを阻害し血圧を下げるACE阻害薬、細菌を壊したり増殖を抑えたりする抗生剤、抗がん剤などが知られています。
また薄毛治療で用いられるミノキシジルでも、顔や足のむくみが副作用として出る場合があります。
投薬治療を開始してむくみが起こった場合は、自己判断せず担当の医師に相談するようにしてください。
むくみは心臓や腎臓、肝臓などの重大な病気が原因で起こる場合もあります。
むくみが何日も続いている場合や、徐々にひどくなっていく場合は病気の可能性を考え、速やかに医療機関を受診してください。
4.むくみの解消法
病気ではないけれど、不快を感じるほどのむくみが起こったら、下記の方法を試してみましょう。今日からすぐできるものなので、ぜひ試してみて下さい。
【顔】
冷水温水で交互に洗顔
朝、起きて顔がむくんでいると感じたら、冷水と温水で交互に洗顔をしましょう。冷水と温水で交互に顔を洗うことで、血管の収縮と拡張を繰り返し、むくみを解消します。
ホットタオル
ハンドタオルを水で濡らして絞り、電子レンジで1分ほど加熱(機種によって時間は調節を)。作ったホットタオルを、顔に乗せて温め、顔の血行を促し、むくみを解消。メイクののりもよくなります。
マッサージ
すべりのよいクリームを顔全体と首、手につけてマッサージを行います。まずは、顔の中心から外に向かって、手のひらでやさしく顔をさすりましょう。
次に、耳から鎖骨にむかって首のサイドをさするように流します。その後、鎖骨の上にあるくぼみを、ゆっくりと押してみます。鎖骨や首の周りにはリンパ節がたくさんありますので、強く押さなくても顔のむくみがすっきり。
いつものスキンケアのついでに行えば、普段からむくみ予防ができます。
【体】
ストレッチやエクササイズをする
むくみは血液やリンパ液など、体液が停滞することで起こります。その停滞をいち早く解消できるのがストレッチ。特に、むくみやすい足は、膝の曲げ伸ばし、足首をまわすなどして凝り固まった筋肉や関節をストレッチするのがおすすめです。また、つま先立ちになってかかとを上げ下げするエクササイズは、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用でむくみを解消します。
マッサージする
むくんだ部分は、手でマッサージをして血液やリンパの流れをよくしましょう。ポイントは、心臓から遠い部分から近い部分に向けて流すこと。例えば、足のむくみを取る場合は、足先からももに向かって行います。足首やひざの裏、足の付け根など、関節まわりもむくみやすいので、しっかりマッサージしましょう。
むくんだ部分をあげる
特に足に効果的な方法です。重力の影響でどうしても足はむくみやすくなりがち。足がむくんだら、オットマンなどを利用して足を水平にしましょう。そのほか、床に寝て足を壁やベッドなどに立てかける方法も。足を心臓より上の位置にあげることで、重力を逆手にとってむくみを解消します。
湯船に浸かる
お湯をためてゆっくり湯船に浸かれば、むくみもスッキリ! しっかり体を温めることで、血流促進。また、お湯の水圧で適度に体に圧がかかり、滞った水分を流してくれます。湯船に浸かるのがベストですが、湯船にお湯をためる時間のない人は、シャワーの時に足元だけお湯をためて足湯にするなどでも、効果アリ。
カリウムの多い食材を摂る
むくんでいるなと感じたら、積極的にカリウムが含まれる食品を摂りましょう。カリウムには、ナトリウム(塩分)を尿として体外に排出する働きがあり、代表的な食材は、バナナやリンゴ、メロンなどがあります。そのほか、野菜や果物に多く含まれるので、積極的に摂るようにしましょう。
腎機能が低下している場合には、カリウムを含む食材は控えるべきなので、主治医に相談してください。
5.日常でできるむくみの予防法
むくみを改善するには、毎日の積み重ねが大事です。体のむくみやすさは、主に運動不足と血行不良に起因します。
適度な運動やストレッチを習慣化する、水分摂取の方法を見直すなど、以下に挙げるような習慣によってむくみやすさを軽減することができます。
ちょっとしたことから徐々に生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
・長時間デスクワークや立ち仕事をする場合、1~2時間に1度はストレッチなどをする
・水分は一度に大量に飲まずに、こまめに摂る
・夜寝る前の水分摂取は控えめにする
・アルコールは自分にとっての適量を知り、飲みすぎないようにする
・飲みすぎてしまったときは、酔いがさめてから眠るようにする
・日頃から夜更かしをしないようにする
・利尿作用のある緑茶などをこまめに飲み、水分の排出を促す
・ジョギングやウォーキング、ヨガなどの有酸素運動を習慣にする
・減塩醤油や減塩味噌などを使用して、塩分を控えめにする
・味付けは塩ばかりでなく、酢や香辛料などで工夫する
また、日常でよく使うふくらはぎの筋肉が弱ってしまうと、血液の流れが悪くなり、むくみが生じてしまいやすくなります。ウォーキングや散歩を習慣にしたり、駅の階段の昇り降りはできるだけ階段を使うなどでふくらはぎの筋肉を意識的に使うだけでも、むくみ対策として有効だと言えます。
ちょっとしたことでも、日常生活の中で改善につながるポイントをみつけて実践していきましょう。
ただし、数日たっても取れないほどのひどいむくみや、食事や服薬の直後に急にむくみが出始めたなどの場合には、病気が潜んでいる可能性も考えられます。早めに医療機関を受診してください。
6.サロンでのむくみ解消
むくみには、血流改善が大切です。
日常生活でも対策を取りながら、サロンのスペシャル疲れたカラダとココロを癒やしましょう。ご自分の体調に合わせて続けましょう。
YOSAPARKでは、Luluonn、水素足湯、テラキューブリンパマッサージを行います。施術中は水素水で水分補給をしています。1回でも、むくみはかなりすっきりします。
冷えやむくみが気になる方は、高岡市のエステYOSAPARK美優へどうぞ。